020:「らくだこぶ書房21世紀古書目録」
Q1:あなたがこの本と出会ったきっかけは?
2001年3月、往来堂書店の面接を受けた直後、店内をぐるっと見回って目についたので。
Q2:この本のどんな所が気に入っていますか?
「書物」であること、「書物」でなければならなかったことを強く感じさせてくれる本であるところ。
Q3:一番好きな言葉や場面は?
うまく切りとれません。部分を切り取って好悪や魅力を伝えられる性質の本ではないと思います。
Q4:どんな状況でこの本を読みたいですか?
仕事に行き詰まったり、今の自分の立ち位置を見失いかけた時。
Q5:この本にまつわる印象的な記憶や思い出を教えてください
往来堂の面接を受けた日に買った本ということで、勤続10年を迎えようとしている今、自分の中では人生の節目にあった本として、記録と記憶に残る本となっています。多分、この先何十年も。
空想製本屋から
21世紀の未来から「sand mail」で届いた古本の目録というコンセプトの本。ちょうど持ち主さんも21世紀はじめにこの本を求め、それから10年余りが経つそうです。「もの」としての書物をシンプルに、けれど強く感じるデザインを施しました。見返しには砂を模したもよう、砂時計、金箔の砂…まさに「砂の本」になりました。
*コメントは、持ち主の方の許可をいただいて掲載しています。