toggle
2020-04-19

2020年春のこと

一ヶ月の間に、状況が刻一刻と変わり、
想像もしていなかった景色をみる日々です。
さようならやありがとう、が混ざり合った三月を懐かしく思い返します。
あの頃はまだ、ありがとうの気持ちを手渡して、人と笑い合うことができた。

お世話になった保育園の先生方へのメッセージを収めた箱、
教授の退官記念にゼミ生で制作した、映像とメッセージを収めた手紙のような本、
いろんなありがとうを詰め込んだものを作りました。
手渡せたことが、今となっては懐かしく、
ありがたく、切なく胸に迫ります。

さようなら、のあとの新しい出会いがちゃんと果たせないまま、会えないままの四月。
寂しさをひとりひとりが噛み締めて、なお一層愛おしさがつのる、そんな時間。
最近は、朝自転車で子どもとアトリエへ行き、午前中は作業をして過ごし
午後は家であそんだり、何か作ったり、という毎日。

小学校で出会うはずだったお友達にも会えず、寂しいはずなのに、子どもがいつも上機嫌なのは本当にすごいと思う。
どんな状況でも楽しみを見つけられるのはすごい強みだ。

製本教室は休講が続き、受注制作も延期になったり、でも見回せば手を動かす仕事はたくさんある。
あらためて、仕事を自分で作ることを始めようと思う。
オンライン授業や、オンラインストアでのセミオーダーを準備している。
できなかった様々な制作も。
向いてない、とかできない、とは言っていられない。
ぜんぶ楽しむ気持ちで、子どもの心で、挑もうと思う。
健やかに、笑い合う時間がありますように。

関連記事