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diary
2016-07-31 | diary, 制作日記

「庭の本 夏」刊行しました

 

 

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暦の上では秋も近づいていますが、暑さはこれからが本番。
季節の草木で素材を染め、季節のことばを編んだ「庭の本」。既刊の春、秋に続き、夏の本が出来ました。
今回も編集はそらみつ企画さん。夏を詠んだ近代俳句を選んでくれました。高浜虚子、正岡子規、飯田蛇笏、村上鬼城など104もの句が並び、
新緑の初夏から、秋の気配を感じる晩夏まで、ページを繰るごとに夏の色が濃くなっていきます。
染色は、表紙とリボンを藍の生葉で染め、綴じ糸はミント、ローズマリー。すべてアトリエの庭で育てた植物で染めました。
暑い中で感じる風や水の涼やかさを思い起こすような、あさみどりの本になりました。
リソグラフの刷り色は折ごとに変えているので、アンカットの袋を切り開くと、違った色が出てくるのも、楽しいところです。

そして今回から価格改定をし、お求めやすくなりました。春、秋の本とも、今後は夏と同じ新価格になります。
より多くの方の元へ、届けられたら嬉しいです。

残り少ない今年の夏を、庭の本とともに、味わっていただけますように。

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MONONOME PRESS 「庭の本 夏」

製本:リボンリンプ製本
染色:表紙、リボン…藍(生葉染め)/綴じ糸…ミント、ローズマリー
銀箔押しタイトル、本文リソグラフ印刷、地アンカット
夏を詠んだ104の近代俳句を季節順に掲載。
定価6,400円
50部限定、スターネット(栃木・益子町)、circle(東京・国立)、また通販にて販売しています。
通販をご希望の方は「庭の本購入希望」としてinfo{at}honno-aida.comまでメールをお送りください。

2016-05-13 | diary, お知らせ

ワークショップ「重ねて物語をつむぐノート」at 南桂子展

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季節は春から、すっかり初夏に移り変わっています。緑が眩しい季節です。
6/20(月)、ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションの南桂子展に合わせて、手製本ワークショップ「重ねて物語をつむぐノート」を開催します。
銅版画家・南桂子は、鳥、樹、たたずむ少女、果てしなく広がる空といったモチーフを使い、童話的とも評される独特の世界を描きました。
一見、可愛らしく少女的でもあるその画風は、実は緻密な作業と丹念に計画された画面構成の上に成り立っています。
今回ワークショップを開催するにあたり改めてその画業に触れ、高い技術力と独自の感性を併せ持つ希有な人物だったのだと感じました。

いくつもの版を重ねて、その重層性により奥行きのある画面を作りだす、銅版画。
ばらばらの紙を重ねて綴じて、一つの世界を織り上げる手製本。
南桂子の作品から連想する「透明感」、「風」をキーワードに、手のひらサイズのノートを作ります。
銅版画と手製本、技術は違いますが、南桂子の世界観を、紙と糸を用いて織り上げる体験をしていただけたらと思います。

開催は展示会場の中で。絵に囲まれてのワークショップ、とても楽しみです。


手製本ワークショップ 「重ねて物語をつむぐノート」

様々な色や形、質感の紙を組み合わせ、製本の基本技法である「一折中綴じ」でつくるノート。銅版画の版の重なりのように、紙の積層が一つの風景や物語を生み出します。半透明の表紙からは中の紙が透けて見え飾って楽しむこともできます。
講 師─本間あずさ(製本家/「空想製本屋」店主)
日 時─6/20(月)
【午前の回】10:30~13:00
【午後の回】14:00~16:30
定 員─各回10名
持ち物─はさみ、カッター
A5サイズまでの好きな紙を綴じることも可能。使用したい紙があればご持参ください。
参加費─2300円(入館料・材料費込)
申 込─5/26(木)12:00より電話にて受付開始(先着順)

※休館日の開催ですが、参加の方は展覧会をご覧いただけます。
※小学校高学年から参加可能。(要大人同伴)
※お申込み後、開催直前でのキャンセルはご遠慮ください。

会場:ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
東京都中央区日本橋蛎殻町1-35-7
Tel:03-3665-0251 Fax:03-3665-0257

2016-03-03 | diary, 制作日記

庭の本 春、ふたたび

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空想製本屋の企画制作するリトルプレス、庭の本
季節のことばを編み、草木染めした素材を用いて手製本で作っています。

去年のちょうど今ごろ、第一冊目の春の本を刊行しました。
そして一年が巡り、また春。今年も本のために草木染めをはじめました。
染色の工程を少しご紹介します。
春の本の表紙は、椿の花びらで染めています。6冊分の表紙を染めるのに、今回は椿約40個を使いました。
庭の本、とはいえもちろん庭だけでは間にあわないので、近くの公園などからも落花した椿を集めます。
そして椿を水とお酢と混ぜ、ミキサーで細かく砕きます。鮮やかなピンク色はまるでストロベリーソースのようで美味しそう。

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そして、この染液をバットにうつし、紙を浸して染めるのです。
天地返しを繰り返し、2時間強。染液から引き上げたら、みょうばんを溶いた水で媒染。
窓に貼り付けて乾かし、このあとプレスして紙染め完成です。
季節の果物を閉じ込めたジャムのように、春の花の色を、本に留められたらと思いつつ制作しています。
毎日せっせと椿の花を集める春の日々は、しばらく続きそう。

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庭の本  春は、春を詠んだ和歌と俳句が季節順に編まれています。今年は立春の日から、本とともに季節の移ろいを楽しんでいます。
桃の節句の今日はちょうどこのあたり。

 朝日かげにほへる桃の花ざかり空さへ色にうつろひにけり    詠み人しらず

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桜の歌まではまだもう少し。この折は、初桜から散る桜まで、まるごと桜の歌です。
アンカット、折ごとに紙の色も刷り色も変えています。
日が経つごとに、ペーパーナイフでページを切り開いて読むのが楽しみです。


MONONOME PRESS 「庭の本 春」

製本:列帖装(れっちょうそう)
染色:表紙…藪椿/紫木蓮、綴じ糸…桜/ヨモギ
白箔押しタイトル、本文リソグラフ印刷、地アンカット
万葉集~近代までの春を詠んだ76 の和歌と俳句を季節順に掲載。
定価7,900円
50部限定、スターネット(栃木・益子町)、circle(東京・国立)、また通販にて販売しています。

 

2016-02-17 | diary, お知らせ

あたらしく、はじめます

庭の三椏の花は今にも開きそう。 少しずつ春が進んでいきます。

 

この春、数年振りにホームページをリニューアルしました。
2008年の9月、はじめての個展をした時にホームページも同時にスタートして、7年半の長い間、色々なことを書き綴ってきました。
会社員時代、まだまだ製本が仕事になっていなかった時から、スイス留学を経て、少しずつ仕事がかたちになっていく過程をともにした、思い入れのあるホームページでした。
最近はあまり更新もできなくなっていたし、仕事の実情とずれを感じてもきていたので、思い切って全面リニューアルすることにしました。
前の日記がもう読めなくなってしまうのは残念というありがたい声もいただいたので、何かの機会にまとめられたらと思っています。
旧ホームページをきっかけに出会った方たちに、たくさんの感謝をこめて。

またここから、あたらしく、はじめようと思います。
日記もできるだけ綴っていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
新ホームページははじまったばかり。よりよい場に育っていきますように。

 

 

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