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diary
2016-03-03 | diary, 制作日記

庭の本 春、ふたたび

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空想製本屋の企画制作するリトルプレス、庭の本
季節のことばを編み、草木染めした素材を用いて手製本で作っています。

去年のちょうど今ごろ、第一冊目の春の本を刊行しました。
そして一年が巡り、また春。今年も本のために草木染めをはじめました。
染色の工程を少しご紹介します。
春の本の表紙は、椿の花びらで染めています。6冊分の表紙を染めるのに、今回は椿約40個を使いました。
庭の本、とはいえもちろん庭だけでは間にあわないので、近くの公園などからも落花した椿を集めます。
そして椿を水とお酢と混ぜ、ミキサーで細かく砕きます。鮮やかなピンク色はまるでストロベリーソースのようで美味しそう。

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そして、この染液をバットにうつし、紙を浸して染めるのです。
天地返しを繰り返し、2時間強。染液から引き上げたら、みょうばんを溶いた水で媒染。
窓に貼り付けて乾かし、このあとプレスして紙染め完成です。
季節の果物を閉じ込めたジャムのように、春の花の色を、本に留められたらと思いつつ制作しています。
毎日せっせと椿の花を集める春の日々は、しばらく続きそう。

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庭の本  春は、春を詠んだ和歌と俳句が季節順に編まれています。今年は立春の日から、本とともに季節の移ろいを楽しんでいます。
桃の節句の今日はちょうどこのあたり。

 朝日かげにほへる桃の花ざかり空さへ色にうつろひにけり    詠み人しらず

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桜の歌まではまだもう少し。この折は、初桜から散る桜まで、まるごと桜の歌です。
アンカット、折ごとに紙の色も刷り色も変えています。
日が経つごとに、ペーパーナイフでページを切り開いて読むのが楽しみです。


MONONOME PRESS 「庭の本 春」

製本:列帖装(れっちょうそう)
染色:表紙…藪椿/紫木蓮、綴じ糸…桜/ヨモギ
白箔押しタイトル、本文リソグラフ印刷、地アンカット
万葉集~近代までの春を詠んだ76 の和歌と俳句を季節順に掲載。
定価7,900円
50部限定、スターネット(栃木・益子町)、circle(東京・国立)、また通販にて販売しています。

 

2016-02-17 | diary, お知らせ

あたらしく、はじめます

庭の三椏の花は今にも開きそう。 少しずつ春が進んでいきます。

 

この春、数年振りにホームページをリニューアルしました。
2008年の9月、はじめての個展をした時にホームページも同時にスタートして、7年半の長い間、色々なことを書き綴ってきました。
会社員時代、まだまだ製本が仕事になっていなかった時から、スイス留学を経て、少しずつ仕事がかたちになっていく過程をともにした、思い入れのあるホームページでした。
最近はあまり更新もできなくなっていたし、仕事の実情とずれを感じてもきていたので、思い切って全面リニューアルすることにしました。
前の日記がもう読めなくなってしまうのは残念というありがたい声もいただいたので、何かの機会にまとめられたらと思っています。
旧ホームページをきっかけに出会った方たちに、たくさんの感謝をこめて。

またここから、あたらしく、はじめようと思います。
日記もできるだけ綴っていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。
新ホームページははじまったばかり。よりよい場に育っていきますように。

 

 

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