018:「家持集」大伴家持
(和歌全集の一部を取り出して製本、リボンリンプ装)
Q1:あなたがこの本と出会ったきっかけは?
入社した会社が出していました。
Q2:この本のどんな所が気に入っていますか?
代表作を外しているところ。
野の草のような風情。
Q3:一番好きな言葉や場面は?
萩の露玉に貫かむととれば消ぬ
見む人はなほ枝ながら見よ
Q4:どんな状況でこの本を読みたいですか?
一人でいる時に。
夕暮れ時か、夜明けの頃だとなおよろしいです。
Q5:この本にまつわる印象的な記憶や思い出を教えてください
家持の歌のすばらしさを教えてくださった先生を思い出します。美しい目をしたおじいちゃまでした。
空想製本屋から
家持の歌は、日常の、地味な、堅実な積み重ねの歌、と持ち主さんがおっしゃっていたのが印象的です。
素朴ななかから生まれるはっとするような美。
明治期の手紡ぎ手織りの布を、柔らかい表紙に仕立て、和本のような雰囲気に。
金の絹糸で刺し子のように刺繍をし、タイトルは布に金箔押しをしたものを縫いつけました。
*コメントは、持ち主の方の許可をいただいて掲載しています。