011:「歴史哲学」ヘーゲル
(文庫本→半革装厚表紙、くるみ製本)
Q1:あなたがこの本と出会ったきっかけは?
思想家であった恩師の書庫です。本の整理に伺った時、奥様からいただきました。
Q2:この本のどんな所が気に入っていますか?
文庫本の装丁を前回の展示会で手に取りました。その時自分の文庫本の中からこの本をと直感しました。
Q3:一番好きな言葉や場面は?
タイトルでもある歴史と哲学という言葉です。
人間の生きている様が感じられます。
Q4:どんな状況でこの本を読みたいですか?
ひとりきりで部屋に閉じこもり、丸何日も本だけを読むことに集中する時間をとって……。
Q5:この本にまつわる印象的な記憶や思い出を教えてください
いつかは読んでおきたいと思っていた本ですが、先生の読まれた軌跡を感じながら本を手に取れることです。大切にしていきたいです。
空想製本屋から
持ち主さんが恩師から受け継いだ本。
恩師の方の縦横無尽の書き込みが思考の軌跡を語っています。
「歴史哲学」ー歴史の地層深くに沈んだ葉脈の化石のようなものをイメージして、麻布に実際の葉っぱの輪郭をシルクスクリーンで印刷しました。
見返しにはブータン産の、植物の繊維が荒々しく残る紙を。
*コメントは、持ち主の方の許可をいただいて掲載しています。