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2016-02-04

「抽象芸術論」カンディンスキー

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010:「抽象芸術論」カンディンスキー
(単行本→革装厚表紙、くるみ製本)

Q1:あなたがこの本と出会ったきっかけは?
学生の時から存在は知っていたが、仕事でカンディンスキーについて調べることがあり、その資料として。

Q2:この本のどんな所が気に入っていますか?
ものをつくる時の「こんな感じかなあ」なところを、カンディンスキーが次々と言葉で明確に表現している所。
理論化しすぎになっている所も時代を感じて良い。

Q3:一番好きな言葉や場面は?
序論の一行目。
それと、「Ⅵ形態言語と色彩言語」での黄色について、カナリアとレモンを引き合いにしているところ。

Q4:どんな状況でこの本を読みたいですか?
何をすべきか分からなくなった時。
頭を整理したい時も。
カンディンスキーの絵を見た後も。

Q5:この本にまつわる印象的な記憶や思い出を教えてください
仕事がきっかけでこの本を読むことになったが、それが人生初と言っていいほど「好きでやってる」仕事だった。

空想製本屋から
持ち主さんが仕事を通じて出会った本。
背が壊れてぼろぼろになってしまったのを活かしてほしいとのことで、
朽ちた風合いをそのままに、表紙に化石のように埋め込みました。
裏表紙には、本文中の重要なモチーフである精神の「三角形」を空押し。
総ヌメ革なので、どんどん味わいが出て、育つ本です。

*コメントは、持ち主の方の許可をいただいて掲載しています。