toggle
2016-02-16

『巴里の晝と夜』藤田嗣治

DSC_0346

DSC_0336

DSC_0332

・『巴里の晝と夜』藤田嗣治 「顔」叢書3
紙装、背は牛ヌメ革、ライトステッチ製本、空押しタイトル

藤田嗣治を中心に、岡鹿之助、柳澤健、関澤秀隆の4人が昔日のパリの風物について語った対談。
book pick orchestraセレクトによる1948 年刊の古書を、修理を兼ねて仕立て直した。
綴じ糸が切れ、表紙もはがれていたのを、本文紙の傷み、破れは修理し、これ以上本文紙を痛めないように、本文紙を別紙に一折ずつ綴じつけて保護した。
見返しに用いられていた当時のパリの地図をマーブル紙の裏に刷り、さらに透明紙を重ねて表紙に用いた。
マーブル紙は10 年前に初めて訪れたパリで買い求めたもの。
元の冊子の軽やかさをそのままに、出版されてから現在まで、古書が経て来た時間を形に閉じ込めた。

 

仕立て直し前の本。

仕立て直し前の本。