オーダーメイドシャツ屋holo shirts.さんによる、オリジナル生地制作のクラウドファンディング企画が進行中です。
こちら!→https://camp-fire.jp/projects/view/28357?utm_source=cf_widget&utm_medium=widget&utm_campaign=widget
店舗を持たずに、オーダーから制作までお一人で手がけるholo shirs.さん。
普段は全国各地を飛び回って、シャツの受注会を開いています。
お客様一人一人に合わせて細かに採寸をし、その方のライフスタイルや好みをお聞きし、一緒に理想のシャツの形を探してゆくというスタイルで、丁寧なシャツ作りをされています。
空想製本屋とのつながりは、シャツのハギレから。ハギレを分けていただいて「はしばしノート」を制作したり、個人的にもシャツ地のTシャツをオーダーさせていただいたりしています。
本とシャツという異なるものながら、holo shirts.さんのシャツ作りには、空想製本屋のオーダーメイド手製本にも通じる思いがあるなと常々感じています。
量販店や大きなブランドでは、もっと簡易で求めやすいオーダーシャツもあるに違いありませんが、お一人で、小さな規模だからこそできるお客様との深いコミュニケーションが存在し、じかに顔を見てシャツを作り上げていく過程にも、満足感があると思うのです。
出来上がったシャツの丁寧な手仕事、心地よさはもちろんのこと。
そんな、小さな仕事をこつこつと深められてきたholo shirts.の窪田さんが、今大きな挑戦をされています。
オリジナルチェック生地の本生産に向けて、クラウドファンディングが進行中なのです。
織物の開発には、大きなコストがかかり、個性的な柄の織物が世に出にくくなっているとのこと。また小さなブランドではたくさん作っても生地を使い切れないというのです。
それならば、本生産前に生地が欲しい人を募り、生地を独占せずに「みんなのチェック」として購入していただこうという試み。
チェック生地そのものはもちろん、ハンカチや、シャツ、シャツ地のTシャツ、生地を使ったワークショップや工場見学など、リターンも様々用意されています。
空想製本屋では、このリターンのひとつとして、布張りのノートを制作させていただきました。
B6判を少し縦長にした使いやすいサイズで、本文紙には「バンクペーパー」という、張りのある上質な筆記用紙を用いています。その名が示す通り、銀行の帳簿などに使われていた紙で、「three diamonds(三菱)」と透かしマークが入っています。万年筆との相性も抜群。
布を裏打ちし、紙を折り、穴を開け糸で綴じるところまで、もちろん一冊一冊すべて手作業です。
背には、チェック生地の色からとった鮮やかな青の綴じ糸を見せています。
判型:125×184ミリ B6変形
頁数:64p
本文紙:バンクペーパー B判73kg
見返し:ビオトープ ワインレッド90kg
綴じ糸:青麻糸
綴じ方:ステッチ中綴じ、背あり
小さなブランドの上げる小さな声が、じわじわと共感を呼んで広がってきています。
やがて大きな流れになり、今後の生地開発の一つのモデルになるのかもしれません。
ご自身の仕事のみならず業界全体の先を見据えた、holo shirts.さんの小さいけれど大きな意味を持つ、一歩。
同じ個人事業主として、生地好きシャツ好きとして、この試みを応援しています。
クラウドファンディングは6/25 23:59まで。
あと2週間ほど。気になる方はぜひサイトをじっくり、読んでみてください。